アメリカのAI政策

アメリカは包括規制より分野別アプローチ。AI大統領令、NIST AI RMF、州レベルの動きを押さえよう。

編集・検証: AIパスポートスタディ編集部 公式情報: GUGA 生成AIパスポート公式ページ 制作・検証方針
香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

アメリカのAI政策は、EUや日本とはまたちょっと違うアプローチなのよ。
連邦レベルの包括法はなく、セクター別・州別のパッチワーク型ね。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

2023年10月にバイデン前大統領が発令したAI 大統領令(Executive Order 14110) が連邦政府の方針の基盤となっていました。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

先生、それちょっと古くないですか? 2025年1月にトランプ政権になったとき、AI大統領令は撤回されたはずですよ。

香月 リサ 先生(恥ずかしい) 香月 リサ 先生

(少し驚いて)あらあら、ジャスミンちゃん、よく知ってるわね! その通りで、2025年1月に就任したトランプ政権は前政権の AI 大統領令を撤回し、代わりに新たな AI 政策の方向性を打ち出したの。

深見 つむぎ(びっくり) 深見 つむぎ

ジャスミンちゃんが先生を訂正…珍しい光景です。

戸倉 ジャスミン(恥ずかしい) 戸倉 ジャスミン

兄貴が国際政治専攻でさ、ニュース送ってくるんですよ。
たまたま、たまたま(笑)。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

……でもね、ましろ思うんだけどぉ。
大統領が変わるたびに方針も変わるのって、企業や研究者はずっと振り回される感じだよね。
そういう政策の不安定性も大きな問題じゃない?

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

(静かに頷いて)ましろちゃん、それがまさに米国AI政策の本質的課題なの。
EUが法律 (AI Act)で規制することの強みは、政権交代に左右されない安定性なの。

深見 つむぎ(笑顔) 深見 つむぎ

そういう視点、私も見落としていました…ましろちゃん、なんだか哲学的ですね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

継続的に働いている枠組みもあるわ。
NIST AI RMF(AI Risk Management Framework、2023年1月公表) は、政権を超えて参照され続けている自主的リスク管理ガイドライン。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

NIST AI RMF は Govern / Map / Measure / Manage の4機能で構成され、国際的にも広く参照されています。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

州レベルではどうなの?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

カリフォルニア州 AI 法 (SB 53等)、コロラド州 AI 消費者保護法、ニューヨーク市の採用AI監査条例など、州・市レベルで独自ルールが次々成立しているわ。
連邦の弱さを州が補う形ね。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

連邦が動かないから州が先行、ってダイナミックだね。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

大きな国って、中でいろんな事情があるんだねぇ。

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

今日はましろちゃんの『政策安定性』、ジャスミンちゃんの情報源活用、どちらも光ったわね。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

米国では州法ごとの差異が大きいため、全米展開するサービスは州ごとの compliance が必要です。
カリフォルニアだけでも複数のAI関連州法が並立している状況です。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

50州それぞれ調査、ってことにもなりうるのか…事業者大変だね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

だからコンプライアンス・テックが産業として伸びているのよ。
AI ガバナンス周辺の SaaS もどんどん登場しているわ。

雪村 ましろ(笑顔) 雪村 ましろ

技術で技術の規制を守る、面白いね!

確認クイズ

アメリカのAI規制の特徴として最も適切なものは?

  1. EUと同水準の包括的AI規制法が連邦レベルで制定されている
  2. AIに関する連邦政策は一切存在しない
  3. 連邦レベルの包括法はなく、大統領令・NIST RMF・州レベル規制の組合せで対応
  4. 全州で統一されたAI規制が適用されている
こたえを見る

正解: 3. 連邦レベルの包括法はなく、大統領令・NIST RMF・州レベル規制の組合せで対応

米国は連邦レベルの包括的AI規制法はなく、大統領令 (政権交代で変動)・NIST AI RMF (自主枠組)・州レベル規制 (カリフォルニア・コロラド等)の組合せで対応する『パッチワーク型』が特徴です。

🔖 この記事の関連書籍

Amazonアソシエイトリンクを含みます。他分野は おすすめ書籍ページ へ。