先生、ましろ、マイナンバーカードを落としちゃいそうでいつも怖いんです。
あれって、ただの番号じゃないよね?
えー、マイナンバーってただの番号でしょ? 顔写真も載ってないし、そんな大したことなくない?
ジャスミンちゃん、それは危険な誤解です。
マイナンバーは個人識別符号として個人情報保護法で厳格に保護されています。
えっ、うそっ!? ただの数字なのに?
そう、思った以上に重たいのよ。
まず個人情報保護法における『個人情報』の定義から整理しましょう。
『生存する個人に関する情報で、特定の個人を識別できるもの』が個人情報よ。
名前とか住所とかだよね?
典型はそうね。
名前・住所・生年月日・顔写真・メールアドレス——そして重要なのは『単独では識別できなくても、他の情報と容易に照合すれば識別できる情報』も個人情報に含まれるという点。
たとえば『高校2年生・文芸部・アッシュブラウンのボブ』だけでも、範囲を絞ればましろちゃん個人が特定できてしまいます。
ふぇぇ、ましろ一人に絞れちゃうの!? 怖い〜!
次に個人識別符号。
マイナンバー、運転免許証番号、旅券番号、指紋データ、顔認証データ、DNA配列などが該当し、これだけで個人情報と扱われるの。
だからマイナンバーは数字でも非常にセンシティブ。
うそっ!? 考え改めるね…。
あたし、番号のこと軽く見すぎてた。
さらに要配慮個人情報は、取得時に本人同意が必須とされるなど、一段厳しく扱われます。
病気のこととか、人に勝手に話されたら嫌だもんねぇ…
試験では『照合容易性』『個人識別符号』『要配慮個人情報』の3つを区別できるかが問われるわ。
今日の雑談、めっちゃ勉強になったね! ましろ、話題振ってくれてサンキュー!
えへへ、ましろも怖くなくなった!
補足しておくと、要配慮個人情報は原則として『取得時に本人同意が必須』という扱いで、通常の個人情報より一段厳しいわ。
病歴・犯罪歴・人種・信条など、差別につながりやすい情報が対象になるの。
この区分は差別禁止の理念と直結しており、GDPR でも類似の『特別カテゴリデータ』として厳格保護されています。
要は、日本もEUも差別防止の考え方は同じってこと? 人権の思想って国境を超えるんだね!
個人情報って、マイナンバーみたいに明らかなやつ以外にも、色々含まれるんだね。
そうなんです。
匿名加工情報と仮名加工情報の違いも試験頻出です。
匿名加工は復元不可にして『個人情報ではない』状態に、仮名加工は復元可能性を残して内部分析用途に、という使い分けですね。
復元できるかどうかで、扱いが全然変わってくるんだねぇ。
仮名加工情報は2022年改正で新設された概念なの。
企業がAI学習用データを安全に活用できるよう、絶妙なバランスで設計されたのよ。
要は『名前だけ隠して、あとは分析できる』ってやつね! 便利そうだけど、第三者提供には制限ありっていうのが重要ポイントだね。
確認クイズ
個人情報保護法における『個人情報』に該当しないものはどれ?
- 氏名と住所の組合せ
- マイナンバー
- ある企業の四半期売上高
- 個人の顔写真
こたえを見る
正解: 3. ある企業の四半期売上高
企業の売上高は『個人に関する情報』ではないため個人情報には該当しません。一方、マイナンバーは個人識別符号として単体で個人情報扱いとなります。