先生、バドミントン部の合宿しおり、あたしAIでイラスト作ったんですよ。
表紙にして配ってもいいですか?
ジャスミンちゃん、実はそれ、今日のテーマのど真ん中の話題なのよ。
AI生成物の商用利用ルールね。
部内配布は厳密には商用じゃないですが、もし学校の行事として公式に使うなら、周辺ルールを確認しておくべきですね。
最初にやることは、使ったAIサービスの利用規約を読むこと。
たとえば OpenAI は生成物の商用利用を原則OKとしている一方、Adobe Firefly は特定のプランで商用利用保証付き、など各社でルールが違うの。
知らないで使っちゃうと、大変なことになっちゃうねぇ…
よっしゃ、まずは規約ね!
他には?
次に、生成物が既存作品に類似していないかチェック。
学習段階で合法でも、出力が著作物に酷似すれば著作権侵害になりうるわ。
補足すると、著作権以外にも商標権、肖像権、パブリシティ権などもあります。
有名人風のイラストは特に要注意です。
ふぇぇ、確認すること多い…
だからチェックリスト化すると楽よ。
①規約確認 ②類似性チェック ③他の権利 ④AI生成である旨の表示 ⑤クレジット要件——の5ステップ。
じゃああたし、規約と類似性だけでも確認するね。
部員の顔に似てるキャラはNGだろうし、気をつけるっす。
ジャスミンちゃん、意外と慎重ですね。
見直しました。
企業で使う場合は、社内のAI利用ポリシーで判断フローを決めておくのが安全ね。
誰の承認が必要か、禁止用途は何か、を明文化しておくの。
しおりのお話から、いつのまにか会社のルール作りまで広がっちゃったねぇ。
日常の一枚のイラストにも、これだけ論点があるんだね。
さらに海外では、Getty Images 対 Stability AI 訴訟のように、学習データ利用自体を巡る大規模訴訟も進行中で、結果次第では商用AI生成のルールが大きく変わる可能性があります。
海外訴訟の動向は、世界中のAI実務者が注目しているの。
日本の実務にも波及する可能性があるから、定期ウォッチが必要ね。
合宿しおりは部内配布だから、今回はひとまず OK っぽいね。
でも、もし学校HPに掲載するなら、もう一度チェックが必要ってことか〜!
その判断、的確ね。
公開範囲が広がるほど、確認すべき事項が増えるのよ。
公開用途では、特に出版社・広告業界ガイドラインの動向もチェックするといいです。
JPC (日本出版者協議会) などが独自指針を出し始めています。
ましろも、お店のチラシに AI の絵使うときは、お父さんに確認しないとね。
ましろちゃんの慎重さ、大人顔負けね。
家族経営の小さな店ほど『知らなかった』リスクに弱いから、備えておくに越したことはないわ。
確認クイズ
AI生成物の商用利用について、最も適切な記述はどれ?
- どのAI生成物でも自由に商用利用できる
- AI生成物は一切商用利用できない
- 利用するAIサービスの規約に従い、既存作品との類似性や他の権利もチェックする必要がある
- 商用利用には必ず特許取得が必要
こたえを見る
正解: 3. 利用するAIサービスの規約に従い、既存作品との類似性や他の権利もチェックする必要がある
AI生成物の商用利用は、①使ったAIの利用規約、②既存著作物との類似性、③商標権・肖像権等の他の権利の3点を必ず確認します。サービスごとに規約が違う点にも注意しましょう。