文化庁のAI著作権の考え方

文化庁が2024年に示した「AIと著作権に関する考え方について」の要点を、学習段階と生成・利用段階に分けて解説。

編集・検証: AIパスポートスタディ編集部 公式情報: GUGA 生成AIパスポート公式ページ 制作・検証方針
戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

先生!
あたしさ、妹の誕生日にプレゼントする絵を生成AIで作ろうと思ってるんだけど、これって著作権的に大丈夫なの?
なんかSNSで『AI絵はパクリだ』って議論も見ちゃって、ちょっと心配になってきた…。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

ジャスミンちゃん、今日はあなたの疑問がそのまま授業テーマよ。
実はね、2024年ごろに文化庁が『文化庁AI著作権の考え方』という整理を公表しているの。
生成AIと著作権の関係を、学習段階と生成・利用段階に分けて整理した資料ね。
議論の最初の羅針盤として、多くの企業・クリエイターが参照している文書よ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

つまり、ジャスミンちゃんの疑問の答えは、『どの段階の話か』で変わる、ということですね。
学習している時と、生成して使う時を分けて考える、と。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

段階ごとに変わる…?
バドミントンで言うと、サーブとラリーでルールが違うみたいなこと?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

(うなずいて)ジャスミンちゃんの例えセンス、今日も冴えてるわね。
まず『学習段階』。
これは著作権法第30条の4が土台で、情報解析のための利用は原則としてOK、というのが日本のルールよ。
これは実はかなり先進的な規定で、海外からも注目されているの。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

わぁ、ひまちゃんの例えで分かる気がするよ。
でも、学習はOKでも、生成したものはどうなるの?
そこが一番気になるよね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

ここが二段階目のポイント。
生成・利用の段階では、既存作品と『類似性』と『依拠性』が認められると著作権侵害になり得るの。
通常の著作権侵害の判断基準が、そのまま適用されるという整理ね。
AIだから特別扱い、というのはないのよ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

類似性は『似ているかどうか』、依拠性は『元ネタを知った上で作ったかどうか』。
これはAIに限らず、人が創作する場合と同じ判断枠組みなんですよね。
AIを使う時だけ特別なルールが発生するのではなく、既存ルールが連続的に適用される、と。

戸倉 ジャスミン(笑顔) 戸倉 ジャスミン

なるほど!
つまりあたしが妹にプレゼントする絵は、特定の作家さんの絵と『うり二つ』にならなきゃセーフってことか!

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

ジャスミンちゃん、概ねその理解で良いわ。
特定のクリエイター名を強く指定するプロンプトで類似作を大量生成する、といった使い方は類似性・依拠性の両方が問われやすくなるから避けたほうが安全ね。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

プレゼントのように個人的な範囲で楽しむ場合、私的利用の範囲にも守られる余地はありますが、SNSで公開・販売する場面では、より慎重に見る必要があります。
私的利用でも、特定作家をそっくり模倣するのは倫理的に好ましくないですしね。

雪村 ましろ(笑顔) 雪村 ましろ

使う場面によって気をつけるレベルが変わるんだね。
妹ちゃん、喜んでくれるといいね、ひまちゃん。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

ありがと、ましろちゃん!
じゃあ要は『オリジナルで』『身内向けに』やれば、基本は問題なさそうだね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

その感覚で大丈夫よ。
試験的には『学習段階 = 30条の4で原則OK』、『生成・利用段階 = 類似性 + 依拠性』の二段構えを必ず押さえてね。

確認クイズ

文化庁のAI著作権の考え方(2024年ごろ)について最も適切な記述はどれ?

  1. AIによる学習は一切、著作権侵害となる
  2. 生成AIの出力は、元作品との類似性と依拠性が認められれば著作権侵害となり得る
  3. AI生成物には著作権が一切発生しない
  4. AIに関する新しい著作権法が制定され、既存の法律は廃止された
こたえを見る

正解: 2. 生成AIの出力は、元作品との類似性と依拠性が認められれば著作権侵害となり得る

文化庁の整理では、生成・利用段階は従来の著作権と同じ判断枠組みが適用され、類似性と依拠性がカギになります。学習段階は著作権法第30条の4で原則可能ですが、生成段階では既存作品の保護が引き続き及び得る、という二段構えが試験で問われます。新しい著作権法の制定ではなく、既存法の解釈指針である点も重要ポイントです。

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