第二次AIブーム - エキスパートシステム

1980年代のエキスパートシステムによる第二次AIブーム。知識ベースAIの仕組みと課題を紹介します。

編集・検証: AIパスポートスタディ編集部 公式情報: GUGA 生成AIパスポート公式ページ 制作・検証方針

1980年代、AIは「知識」を武器にして再び注目を集めました。第二次AIブームの主役「エキスパートシステム」を見てみましょう。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

一回目のブームが冬で終わって、そのあとまたAIが盛り上がったんだよね?
今度は何がきっかけだったの?

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

1980年代ね。
主役はエキスパートシステムという技術。
専門家の知識をコンピュータに詰め込む、という発想で復活したのよ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

つまり、ベテラン医師や弁護士の頭の中にある「もしAならB、もしCならD」というノウハウを、if-thenルールの形に書き出してコンピュータに持たせる、という理解ですね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

その通り。
代表例はスタンフォード大で開発されたMYCIN。
血液感染症の診断支援を行い、専門医並みの精度を示したと言われるの。

雪村 ましろ(笑顔) 雪村 ましろ

お医者さんの代わりにAIが診断しちゃうの…!
すごい時代ですぅ〜。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

待って待って、お医者さんになるのに何年もかかるのに、それ全部ルールに書き出すとか、無理ゲーじゃない?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

鋭いわね、ジャスミンちゃん。
実はそれが最大の壁だったの。
知識獲得のボトルネックと呼ばれる問題よ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

補足すると、専門家本人も「なぜそう判断したか」を言語化できないことが多いんです。
これが「暗黙知」。
エキスパートシステムは、この暗黙知の壁にぶつかったんですね。

雪村 ましろ(しょんぼり) 雪村 ましろ

ふぇぇ…ベテランさんの勘って、言葉にできないこと多いですもんねぇ…。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

自転車の乗り方を言葉だけで説明しろって言われても、厳しいもんね。
あれと同じか〜。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

それに、ルールが増えるほど矛盾や例外処理が増えて、メンテナンスが困難になる「知識ベースの肥大化」も課題だったのよ。
1990年代には失望が広がって、AIは再び冬の時代に入ったの。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

ただ、エキスパートシステムの失敗が「人間が教える」から「データから学ぶ」方向への転換、つまり機械学習の台頭につながったの。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

失敗から次が生まれるってやつね!
AIの歴史、アツいね。

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

試験では「1980年代」「エキスパートシステム」「知識獲得のボトルネック」の3点セットが頻出よ。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

ふぇぇ、新しい言葉がたくさん出てきたから整理しますぅ。
エキスパート=専門家、ボトルネック=ビンの首が狭くなってる部分…なんですねぇ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

つまりエキスパートシステムの限界は、専門家の知識を抽出する作業がビンの首のように狭くて、プロセス全体の進行を阻害したということですね。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

そういう比喩で考えたら理解しやすいね。
ましろ、語彙センス地味に高いんじゃない?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

歴史の各ブームと限界をセットで覚えると知識が定着するわよ。
第二次ブームに関連して、日本が1982〜1992年に推進した第五世代コンピュータプロジェクトも、この時代を象徴する挑戦ね。

確認クイズ

第二次AIブームで中心となった技術はどれか。

  1. 深層学習
  2. 生成AI
  3. エキスパートシステム
  4. 強化学習
こたえを見る

正解: 3. エキスパートシステム

1980年代の第二次AIブームではエキスパートシステムが中心でした。専門家の知識をif-thenルールにするアプローチで、MYCINなど医療診断分野で成果を出しましたが、知識獲得のボトルネックで衰退しました。

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